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2009年度就職活動の体験談を紹介します。
池田周平さん(文学部4年生)
千葉県小学校教員採用試験合格


最近、大都市圏を中心に教員採用人数が増加しています。本学でも、こうした地域での受験者が増加しつつあり、50%(一・二次試験延べ合格者/延べ受験者)を超える合格率になっています。教員採用試験の受験について尋ねてみました。

Q
.来春から小学校に着任される予定だそうですが、いつごろから教師になろうと考え始めたのですか。

A.  ― 教師という職業が最初に頭に浮かんだのは中学生のときだったと思います。僕は、先生が黒板の前に立ってかっこよく授業をする姿にあこがれて、教師を目指しました。そして、子ども好きな僕は、せっかく教師を目指すなら、一番子どもと接する時間が長い、小学校教員を目指そうと思いました。小学校の教師になるために文学部の教育学科に入学したのです。幸い、教員採用試験に合格したので、その夢を叶えることができそうです。



Q.教育実習では、実際に教師として子どもと接する機会があったと思いますが、何か心に残ることはありましたか。

A. ― 教育実習は四週間小学校で行いました。僕は五年生の担当だったのですが、そこで学んだことは子どもの優しさです。国語の授業で、緊張のあまり板書の漢字を間違えたとき、後で子どもがこっそり教えてくれました。担任の先生が間違えたときは、授業中に「先生、違う!」と言うのに・・。本当に優しいなと思いました。そして、ますます教師になりたいと思うようになったのです。



Q.教員採用試験に合格するために、どんな準備をしましたか。

A. ― 本格的な受験勉強は3年生の12月頃から始めました。丁度その頃から、大学が用意する教員採用試験用の受験講座がはじまったので、これを受講しながら勉強をはじめました。。



Q.具体的には、どんな勉強をしましたか。

A. ― 教員採用試験には筆記試験中心の一次試験と面接の二次試験があります。一次試験突破のためには、まず勉強。4、5人の友人を募ってグループ勉強を行いました。グループ勉強では、教え合うこともできますし、何よりも「勉強しなくては!」という気持ちが沸いてきます。二次試験では面接での対応が勝負になります。ここでは「語りのプロ」になることです。幸いにして、僕は大学推薦枠で受験することができたので、一次試験は小論文だけで、二次試験の面接に多くの時間を割くことができました。大学推薦枠とは、大学から推薦を受けた人が受験できる制度のことです。この制度で受験すると、千葉県は1次試験が小論文での選考に変わります。その他の都道府県でも、1次試験が書類選考になったりと、いろいろな優遇があります。毎年、関東圏からの推薦依頼が来るので、受けたいと思う人は、3月頃の掲示板、要チェックですよ!



Q面接の準備というと、どんなことでしょうか。

A. ― 人によって違うと思いますが、僕は面接の練習を何度も繰り返しました。二次試験の面接では、ふつう20〜30分の時間が与えられ、その間に面接官に自分をアピールしないといけません。そのため、大学の受験講座の講師の先生に何度も面接指導を受けました。その他にも、大学の就職課で面接対策を相談したり、面接練習をしたりしました。



Q.受験講座や就職課での面接対策が功を奏した結果、合格されたということですが、面接の内容ではどんなことに注意しましたか。

A. ― 僕が心がけたのは、常に自分のカラーを持つことです。自分のカラーというは、僕が面接で自己PRするときの最初の言葉です。僕のカラーは、3S(さわやか、スマイル、スタイリッシュ)です。こう言うと、「こいつはバカだな。」と思われるかもしれませんが、それぐらいが丁度いいのです。面接官に「おっ、おもしろこと言うな。」と思わせることが重要なのです。他の人にはない自分のカラーを出すことが大切だと思っています。



Q.最後に、後輩に何かアドバイスがあれば、お願いします。

A. ― やっぱり、自分のカラーを持つことが大切だと思います。他の人にはない、自分の輝くカラーを持つためには、講義はもちろんですが、サークル、ボランティア活動、アルバイトなど活発に動くことが大切です。僕は「守るんジャー」というサークルに入って、小学校の下校の安全を見守る活動をしていました。そのことを願書に書いたら、面接官から「これは何ですか?」と質問をいただきました。自分のカラーを持っていれば、言葉で語るのみでなく、紙面で表現することもできるのです。                



 たいへん参考になりました。 どうもありがとうございました。